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TOEICの勉強を始めて、まず気になるのが「公式問題集って何冊買えばいいんだろう?」という疑問です。書店に並ぶ何種類もの公式問題集を見て、最新刊だけでいいのか、過去のものも揃えるべきか、迷いますよね。

何冊買えばいいか分からないし、買っても続くか不安で、結局買えずに時間だけが過ぎていく…という人は多いと思います。
結論から言うと、公式問題集は1冊で十分です。その代わり、その1冊を5周くらいやり込みます。
私はTOEIC400点台から755点まで上げましたが、その間に使った公式問題集はたったの1冊だけでした。
正直に言うと、私も最初は「色々な問題を解いたほうがいいんじゃないか」と思っていました。でも実際にやってみると、1冊をとことんやり込んだほうが、確実に英語力が伸びると気づきました。
この記事では、公式問題集の選び方・使い方・続け方を、英語が苦手だった社会人の実体験で解説します。
結論|TOEIC公式問題集は1冊で十分・5周やり込めばいい
最初に結論をまとめておきます。
- 使う公式問題集は1冊だけ
- その1冊を5周くらい解く(Test 1とTest 2の両方)
- リスニングは内容が頭で把握できるレベルまで聞き込む
- 解説で答えの根拠を確認しながら周回する
「5周もやるなら、最初から複数冊買ったほうが飽きないのでは?」と思うかもしれません。でも、何冊も浅くやるより、1冊を覚えてしまうくらいやり込むほうが、確実にスコアは伸びます。



1冊を完璧にしたほうが、解説の理解も深まるし、自分の弱点もはっきり見えてきます。お財布にも優しいです。
公式問題集は1冊3,000円台と決して安くありません。何冊も買って積読にするより、1冊買って徹底的に使い倒すほうが、お金の使い方としても賢い選択です。
そもそもTOEIC公式問題集とは?最新刊12の基本情報
公式問題集を初めて買う方のために、基本情報を整理しておきます。
公式問題集の特徴:
- IIBC(TOEIC運営元)監修で、国内で唯一の「公式」模試
- 本番と同じETS(アメリカの教育試験サービス)が制作
- リスニング音声は本番と同じ公式スピーカーによる録音
- スコア換算表で、自分の現在地が分かる
つまり、本番に最も近い形で練習できる唯一の教材ということです。
この記事を書いている時点(2026年5月)での最新刊は『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』です。基本スペックは以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年10月19日 |
| 書籍版 価格 | 3,630円(税込) |
| アプリ版 価格 | 3,300円(税込) |
| 収録 | テスト2回分(計400問) |
| 音声 | CDなし・スマホ/PCで無料ダウンロード |
| 特典 | リーディングセクションの一部音声もDL可 |
ひとつだけ注意してほしいのが、CDは付いてきません。音声は公式サイトまたは公式アプリから無料でダウンロードする形式です。スマホやPCで聞く前提なので、購入前に確認しておきましょう。
書籍版は本番と同じサイズの紙面で印刷されていて、マークシートも付属します。本番の感覚を体に染み込ませるには、書籍版がおすすめです。
いつから公式問題集を始める?社会人の最適タイミング
公式問題集はTOEIC対策の本丸ですが、いきなり最初から手を出すと挫折します。
始めるタイミングの目安:
- 中学英文法の見直しが終わっている
- 基本的な英単語(中学〜高校レベル)が頭に入っている
- TOEIC専用の単語帳(『金のフレーズ』など)で勉強を始めている
私の場合、TOEICを受け始めて3回目の受験前くらいから公式問題集を本格的に使い始めました。2回目の受験を終えて、もう一段スコアを伸ばしたい時期です。



いきなり公式問題集を開いて、ボロボロに撃沈してやる気をなくす…というのが、英語が苦手な社会人の典型的な失敗パターンです。私もそうでした。
基礎が整わないうちに公式問題集を解いても、間違いだらけで解説を読んでも意味が分からず、自信を失うだけです。
公式問題集に手を出す前に、まずは基礎を整える時間を作ってください。基礎固めの全体像は、TOEIC400点を755点まで伸ばした英語苦手な社会人の勉強法で詳しくまとめています。
単語帳と公式問題集の関係も大事です。私は単語帳『金のフレーズ』と公式問題集を並行して使っていました。単語が頭に入った状態で問題を解くと、理解度がまるで違います。金フレについてはTOEIC単語帳は『金のフレーズ』1冊でいい理由を参考にしてください。
1冊を5周する具体的なやり方
ここからが記事の中心です。5周と聞くと「そんなに同じ問題を解く意味あるの?」と思うかもしれません。でも、周回ごとに目的を変えていけば、毎回新しい発見があります。
周回ごとの目的:
- 1周目:本番のように2時間ぶっ通しで解く。時間配分と本番感を体験する
- 2周目以降:解き直し(見直し)として使用。間違えた問題と曖昧な問題を中心に
- 3〜5周目:英文・リスニング内容が頭に描けるくらいまで繰り返す
1周目で大事なのは、本番の2時間(リスニング45分+リーディング75分)を実際にぶっ通しで通すことです。社会人だと、まとまった2時間を取るのは大変ですが、最初の1回だけはどこかで時間を作ってください。本番の集中力と時間感覚は、通しで解いてみないと分かりません。
正直に言うと、私は1周目で思ったよりできなくて撃沈しました。「これだけ勉強してきたのに、この点数か…」と落ち込みました。
でも、撃沈してOKです。1周目はスコアを取りに行く回ではなく、自分の現在地と弱点を知る回です。間違えた問題こそ、これからの周回でつぶしていく宝の山になります。
解いた後の復習が一番大事です。
採点したら、間違えた問題はもちろん、「なんとなく合っていた問題」も解説をしっかり読みます。正解の根拠が分からないまま次に進むと、本番で同じパターンが出ても解けません。



何周もしていくと、英文を読み始めた瞬間に「あ、これはあのストーリーだ」と内容が頭に浮かぶようになります。そこまでやり込むのが目標です。
リスニングは特に時間をかけてください。公式問題集のリスニング音声は、「どんな内容のやりとりか頭で把握できるレベル」を目標に、繰り返し聞き込みます。
聞き取れない箇所はスクリプトを見て、内容を理解してから、もう一度音声だけで聞きます。さらに、音声を聞きながら少し遅れて同じ英文を口に出す「シャドーイング」も取り入れると、リスニング力が一気に伸びます。「英文を見れば分かるけど、音だと分からない」状態を一つずつ潰していく作業です。
最終的にはほとんどの内容が聞き取れるようになるくらいまでやり込みましたが、そこまでいかなくても大丈夫です。「英語の音を聞いて、何の話か頭に浮かぶ」状態を目指せば、本番のリスニングは驚くほど聞きやすくなります。
直前期と日常期で使い方を変えた話
公式問題集の使い方は、TOEIC本番までの距離によって変えていました。
日常期(普段の勉強)の使い方:
- Test 1とTest 2、それぞれ初めて開いて解く1周目だけ、時間を測って本番形式で通す
- 2周目以降は隙間時間で1問でも解き直す
- どんなに忙しい日でも「最低1問は開く」を意識する
公式問題集にはTest 1とTest 2の2回分が収録されています。それぞれの「最初の1回」だけが本番形式の出番です。そこで時間配分の感覚と自分の現在地を掴んで、あとは隙間時間で繰り返し解き直していきます。
直前期(試験1〜2週間前)の使い方:
- すでに何周もしたTest 1かTest 2を、本番リハーサルとしてもう一度だけ時間を測って通す
- それ以外は弱点パートを集中的に復習
- 新しく解くというより、覚えている問題を確実に解けるように仕上げる
直前期は新しいテストはもう残っていません。覚えてしまった問題をもう一度時間を測って通すのは、本番の時間配分と集中力を呼び戻すリハーサルの意味です。



1日5分しか取れない日でも、公式問題集を開いて1問でも解く。これを続けるかどうかが、3ヶ月後のスコアを大きく分けます。
社会人のTOEIC対策で一番難しいのは、毎日まとまった時間を取ることです。私も平日は仕事で疲れて、机に向かう気力すらない日が何度もありました。
そんな時に「今日は休もう」ではなく、「1問でも開こう」と思えるかどうか。これが続けられる人と挫折する人の分かれ目です。
単語帳『金のフレーズ』でも同じ考え方をしていました。「ほんの数分でも続ける」ことが、社会人の英語学習で最大の武器になります。
リスニング・リーディングどっちから?パート集中投下が伸びる
公式問題集をやり込んでいて気づいたのが、パートを絞って集中投下すると、そのパートのスコアが目に見えて伸びるということでした。
私の実体験では、こうでした。
- 3回目受験の前:リーディングを集中的に対策 → リーディングが伸びた
- 4回目受験の前:リスニングを集中的に対策 → リスニングが目に見えて伸びた
「リスニングとリーディング、どっちから手をつけるべきですか?」とよく聞かれますが、正直どちらでも構いません。自分が今気になっているほう、苦手意識が強いほうから始めればOKです。
ただし、これはある程度スコアが伸びてきて、伸び悩みを感じ始めた段階での話です。最初のうち、まだ基礎スコアが低い時期は、満遍なく対策していてもリスニング・リーディングの両方が伸びていきます。「集中投下」が効いてくるのは、もう一段スコアを引き上げたい段階からです。
また、「集中投下」と言っても、片方をまったくやらないという意味ではありません。あくまで「今期間はリスニングに重心を置く・次期間はリーディングに重心を置く」という比重の話です。両方の感覚は常に保ちつつ、時期によって力の入れどころを切り替えていくのがおすすめです。
他教材との組み合わせ|金フレ・スタサプとの3層構造
公式問題集だけでスコアが伸びるわけではありません。基礎学習や英会話も含めると色々な教材・サービスを使いましたが、TOEICのスコアを上げるうえで中心になったのは、次の3つの教材の組み合わせでした。
前提として、TOEICを受け始めた段階では、発音や文法の超基礎部分はすでに終えていました。その上で、英語力全体の底上げをしながらTOEIC対策を進める形で、3層の教材を組み合わせていました。
3層構造のイメージ:
| 層 | 役割 | 使った教材の例 |
|---|---|---|
| 英語力の底上げ | 英語スキル全体の継続的な強化 | スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コースなど) |
| 単語 | TOEIC頻出単語のインプット | 金のフレーズ |
| 実戦 | 本番形式での演習 | 公式問題集 |
英語力の底上げにはスタディサプリENGLISHなどのアプリを使っていました。スタディサプリENGLISHには「TOEIC対策コース」もあって、TOEIC受験者なら英語力の底上げとTOEIC対策を同時に進められます。
金フレで単語を覚えて、公式問題集で本番形式の問題を解く。この3層を回せばスコアは伸びていきます。
順番のイメージ:
- 基礎が不安なうちは、スタサプ+金フレで土台を作る
- 基礎が見えてきたら、公式問題集を投入してアウトプットを始める
- 公式問題集で見つかった弱点を、スタサプ・金フレで補強する
「全部一度に揃えなきゃ」と思わなくて大丈夫です。基礎が不安なら基礎から、単語が弱いなら単語から、順番に手をつけていけばOKです。
教材全体の組み合わせ方はTOEIC400点を755点まで伸ばした英語苦手な社会人の勉強法で詳しく解説しています。金フレ単体の使い方はTOEIC単語帳は『金のフレーズ』1冊でいい理由を参考にしてください。
公式問題集はどれを買えばいい?最新刊がおすすめの理由
公式問題集はシリーズで何冊も出ています。「どれを選べばいい?」と迷いますが、結論はシンプルです。
結論:今から始めるなら最新刊がおすすめ
理由は3つです。
- 情報・形式が本番に最も近い
- 1冊で十分やり込めるなら、わざわざ古い版を選ぶ理由がない
- 最新の改訂内容や追加特典が反映されている
この記事を書いている2026年5月時点での最新刊は『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12』(2025年10月発売)です。前作の11との主な違いは以下のとおりです。
| 項目 | 公式11 | 公式12 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2024年7月 | 2025年10月 |
| 価格(書籍版) | 3,300円 | 3,630円 |
| リーディング音声DL | なし | あり |
| 収録 | テスト2回分 | テスト2回分 |
価格差は330円。最新刊にこだわらないなら11でも十分対応できます。実際、私が学習していた当時の問題集は、今より古い版でした。それでもスコアは400点台から755点まで伸びています。
シリーズの本質は変わりません。1冊を覚えてしまうくらいやり込めば、何版を使ってもスコアは伸びます。今後また新しい版が出たら、その時の最新刊を選ぶのがシンプルでおすすめです。
書籍版とアプリ版の使い分け:
- 書籍版(3,630円):本番感を体験したい方におすすめ。マークシート練習・紙の感覚・スマホから離れた集中環境
- アプリ版(3,300円):通勤や移動中にスマホで解きたい方向け。タイマー機能・進捗の可視化が便利
英語が苦手だった私の感覚で言うと、最初は書籍版がおすすめです。本番もマークシート方式なので、紙で解く感覚に慣れておいたほうが本番で戸惑いません。
まとめ|何冊も買わず、1冊を覚えるくらいやり込む
最後にこの記事のポイントを整理します。
- 公式問題集は1冊で十分。何冊も買わない
- 1冊を5周くらいやり込む(Test 1とTest 2の両方)
- 解説で答えの根拠を確認しながら周回する
- リスニングは内容が頭で把握できるレベルまで聞き込む
- 最初の1周だけ本番形式・以降は解き直し
- どんなに忙しくても1日1問でも開く
- 今から買うなら最新刊(執筆時点では『公式12』)
英語が苦手な社会人にとって、TOEIC対策で一番大事なのは「少ない教材を、続けて、覚えるくらいやり込むこと」です。
何冊も買って「いつかやろう」と積読にするより、1冊を買って今日から1問でも解いてください。3ヶ月後のスコアが変わります。



私が英語が苦手だった状態から755点まで上げられたのは、1冊を徹底的にやり込んだからです。同じやり方で、あなたのスコアも必ず変わります。
教材全体の組み合わせ方はTOEIC400点を755点まで伸ばした英語苦手な社会人の勉強法、単語帳の選び方はTOEIC単語帳は『金のフレーズ』1冊でいい理由で詳しくまとめています。あわせてどうぞ。


